インターネット上のオンラインゲーム(ソーシャルゲーム)のシステムでユーザーを楽しませてくれている『ガチャ』。
このガチャに新たに業界の状況を変化させるようなニュースが目につきました。
それはAppleより提言で、開発者に対しランダム型有料アイテムの排出率表記を義務化と言う内容です。これってガチャにも当てはまる内容じゃない？
私個人として直感的に多くのユーザーに影響が出るのでは？と気になりましたので、その内容や影響度について調べてみました。
すると、ガチャシステムの中で「天井」というキーワードがこの排出率表記に関係しそうですのでその関連性についてご紹介します。
※オンラインゲーム、ソーシャルゲームの違いについては広く見れば同じ意味と認識していますが、ユーザーの中ではその定義が微妙に違うようです。そこには今回触れませんのでご了承ください。
ガチャの天井ってどんな意味？
天井ってもちろん建物の天井ではないことは言うまでもありませんが、
ある確立によって成立する娯楽のシステム上限のことを建物の天井と重ねて比喩的使った表現です。
その表現をよく耳にする娯楽で言うとパチスロですね。
具体的に説明すると、ある一定回数のプレイの中で当たりが出る回数を設けているシステムで、プレイヤーとしてはその限界値があることで安心してプレー出来るというメリットがあります。
パチプロの方々はこの限界値とプレー回数のデータ取りを店舗や台毎に地道にしながら、勝てる確率が高いピンポイントを狙ってプレーしているため、パチプロという職業(？)が成立するってことだと思います。
ということで、一定確立で当たりを引けるという設定のことを天井と表現しているってことですね。
これをこのオンラインゲームのガチャに当てはめると、ある欲しいアイテムやキャラが一定回数以内で出現することを言います。
すなわち、限界課金額が設けられていることと同じになりますので、闇雲に課金することを防止してくれるお助けシステムと言っていいと思います。
ネットゲームの課金って基本クレジットカード決済だと思いますので、手元に現金がないため課金すらもゲーム感覚となりハメを外し過ぎてドツボにはまることが誰にだってあり得ますから、その節度に一線を引く上で非常に有効な企業努力と思います。
排出率表記の義務化とは
ガイドラインの「3.1.1 In-App Purchase（App内課金）」の中。「ルートボックス（※1）やその他、ランダム型の有料アイテム提供方式を持つアプリは、事前にそのアイテムの種類別排出率を利用者に開示しなければならない（※2）」との記載が新たに加わっています。
ガチャという具体的ワードが出てきているわけではないようですが、ほぼ間違いなく『ガチャ』が該当するシステムですので適応されると見ていいとメディアは報じています。
で、これが適応されると何が起こるかというと、ガチャのアイテム別に排出率(出現確率)が明示されていければApple Store上でのアプリ提供ができなくなるとのことです。
つまり今までその扱いがグレー(ブラック？)だった企業にとっては不都合な状況になります。
天井と排出率表記の義務化との関連性とユーザーへの影響とは
2016年に天井(正式名称かは不明)というシステムが公に導入された経緯があるもののその実態は？？？な状況だったと思います。
ネット上で検索すると人気アプリの中でもそのような実態が蔓延している状況だということがわかります。その中でもよく目にするのが「FGO」ですね。
焦点は欲しいアイテム(キャラ？)が当たらないことに対する不平不満を巡って、論争が繰り広げられています。
それぞれユーザーの主観や状況がありますから一概に何とも言えませんが、1つ言えることはこれだけネット上にユーザーの不満情報が掲載されていることを俯瞰してみれば、利益を上げることが必要とは言え、その価値提供している商品が原因で不平不満があるとすれば、ユーザー満足度を上げるためにも企業側としては何か考える必要があるよね？ってことですね。
まあ、不平不満が続けば楽しいゲームも楽しくなくなるので利益が取れないという形でフィードバックされるため、その実害は企業側も受けることが予測できるので他人がとやかく言うことでもないかもしれませんが。。。
少し横道にそれましたが、要は企業側のグレーな天井システムを明確化(数値化)しユーザー側が適正な判断ができるような状況にして利用しやすいように変えていくという、ユーザーにとっては超ありがたいルールの導入なると考えられます。
恐らく確率数値が明確になるため上記のような不平不満による、無益な小競り合いが少なくなり検索サイトとしても前向きな有益情報提供の密度が濃くできるためトータルのメリットが大きいと思いますね。
排出率表記の義務化がガチャに導入される日が楽しみですね！