「福沢諭吉」「樋口一葉」「野口英世」の肖像画が定着している馴染み深い紙幣から2024年(令和6年)を目途に新紙幣への刷新が行われるとの報道がありましたね!
次は、「渋沢栄一」「津田梅子」「北里柴三郎」という3名の肖像画を採用する方針らしいのですが、正直この選定される方々について全く知らないという方がほとんどだと思います!
そこで、今回は渋沢栄一氏について、簡単にまとめてみました!
渋沢栄一(しぶさわえいいち)はどんな人?いつの時代に生きた人?
そもそも渋沢氏がどの時代に生きていたのか?と言ったところから、まとめてみました!
1840年3月16日(天保) ~ 1931年11月11日(昭和)
この情報だけでいくつかの衝撃がありませんか?
まずは、生まれた年や生きた時代についてですよね。。。『天保』って何時代やねん!ようわからん!って、大人でさえ知らない人がたくさんいる思います。
『天保』では、僕も正直ピンときませんね。。。直近で言えば元号が、平成から令和へ変わることが話題となりましたが、今現在で馴染み深いのは、60代くらいの人であっても昭和、平成でしょうね。
だって、それで90年超あるんですから。それよりも以前っていうと、大正、明治…くらいしか、分かんねぇ…って感じです。。。
で、結論を言うと、江戸時代なんですね!
『江戸の大火』や『京都の地震』って聞いたことありますか?まさにそのタイミングが、元号で言う「天保(てんぽう)」です。
元号はその後、明治に至るまでの間、実は2年~7年のスパンで変更されていますね。理由は主に大災害みたいです。
「弘化(こうか)」「嘉永(かえい)」「安政(あんせい)」「万延(まんえん)」「文久(ぶんきゅう)」「元治(げんじ)」「慶応(けいおう)」が明治時代までの間に変更された元号たちです!
江戸時代は1615年~1865年の150年間ですから、その末期を生きた方になるってことですよね!
あの坂本龍馬が生きた「1836年~1867年」と丸被りというか、何なら同世代ですからもしかするとあっている!?かもしれないですね!そう聞くと何だか凄いし完全なる歴史上の人物ですね!
そして勘のいい方はお気づきと思いますが、年齢ですよね。
江戸時代って「人間五十年」という言葉があった通り、平均寿命は50歳だったらしいです。それに対して、約90年間も生きた渋沢氏は凄い生命力だったことが言えますよね。
でもある種、お金持ちで衣食住と医療が手中にあり、かつバイタリティを持つ方だったからこその必然なのかもしれませんね。
渋沢栄一とはどんな人?何した人なの?簡単に解説!
生きた時期だけで、いろいろと話題がでてきますが、本質の部分である「何をした人なの?」ってことを解説していきます。
とりあえず箇条書きしていきますね!
①武士
将軍の護衛としてパリ万国博覧会へ同行 (徳川慶喜15代将軍時代・江戸幕府)
②官僚
大蔵省(現在の財務省と金融庁)に入省し、今の銀行システムの基盤を整えた
③企業
以下の企業設立。
・第一国立銀行(現、みずほ銀行)
・東京海上火災保険(現、東京海上日動火災保険)
・王子製紙(現、王子製紙・日本製紙)
・秩父セメント(現、太平洋セメント)
・帝国ホテル
・サッポロホールディングス
・キリンホールディングス
・京阪電気鉄道
・東京証券取引所
・明治製菓
などなど…これ含め500以上の企業設立に関わった。
④教育
以下、設立にかかわった
・学校法人国士館(国士舘高校、大学などの運営団体)
・同志社大学
・女子教育奨励会
・東京女学館
・日本国際児童親善会
江戸の武士から現代教育まで幅が広すぎて、もはや何のことを書いているのか分からなくなってきます(;゚Д゚)
この中で特に経済における貢献度が物凄いらしく、「日本資本主義の父」と称されています。。。
要は、時代の大きな変化を生き、日本の現代の常識となる様々なシステムの構築に貢献してきたとまとめられると思います。。。
箇条書きにすれば簡単かとおもいましたが、文字を読めたとしてもそのすごさってよく分かりませんね。。。
ってことで次項でその凄さを簡単に解説していきます!
中学生でも分かる!渋沢栄一の凄さとは?簡単に解説!
歴史上の人物として考えれば、なんか「そうなんだ~」って感じで、その凄さってピンときませんよね。
そこで、中学生でも分かるようにどれだけのことをしたのかを解説します!
まず、前提として武士~現代経済&教育に繋がるってことが凄いですよね!要は、「るろうに剣心」の緋村剣心が「youtuber」やってるくらいのふり幅があると言っても過言ではないと思います!
①武士
本当に刀を扱っていて、実際に倒幕の計画に参加したこともあったとか。
完全に「マンガ」「映画」の話ですが、150年前だとまだこんな時代だったんですね。。。
漫画と言えばこんな本があるらしいです!
②官僚
慶応3年の武士としてパリ万国博覧会にて海外経験をし、帰国後、慶喜に「自分の道を行け」と言われ、その海外経験を活かしフランスの社会制度を日本に持ち込んだらしい。
そんな中、あの内閣総理大臣を経験した大隈重信に背中を押され大蔵省に入ったことが、日本経済の基盤を築くための大きな布石となった。
官僚については、現代でも「名前」「役割」が引き継がれているため、遠くない身近な事柄なので、違和感なくイメージできますね。
③企業
最も大きい功績を残したのがこの「企業」であり、日本経済界の礎を築いたと言っても過言ではない偉業です。
今の存続する多くの人が知る大企業の設立に軒並み絡んでいるということは、つまり明治時代以降の近代における社会システムの構築に一役かっているというか、めちゃくちゃ影響を与えた方だということでですね。
昭和・平成生まれがほとんどの現代人は、生まれながらにして経済的なインフラが整った状態ですから今の社会状況は何の違和感もないと思いますが、100年程前にその基盤を作った人がいるからそうなっている訳ですね。
そして、その凄さって言ってみれば、『無』の状態から『存在』を生み出す作業ですから、相当な行動力と頭の良さが無いとできないってことだと思います。
最近の社会変化で言えば、インターネットの普及によるデジタル社会だと思いますが、それくらいの大きな革命的変化を社会に取り入れた人物ってことだと解釈しています。
つまり、現代に置き換えると…
ソフトバンク 孫正義
Apple スティーブン・ジョブズ
Facebook マーク・ザッカーバーグ
YouTube チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリム
Google ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン
など、今のインターネット上のプラットフォームを構築した人たちをすべて足したレベルですごいことをしていると考えていいと思います!
④教育
教育についても、大学を設立してかつ、今も存続する大学や法人を立ち上げたってすごいことですよね!
それって、確実に「必要とされているから」ですので、ある意味100年後でも通用する考え方を当時からすでに持っていたということになる訳ですよね。
逆に言えば、江戸時代の人物の『考え方を今に残している』ということともいえます。当時の一般思想とは異なったかもしれませんが、当時は当時のやり方と社会の中で活躍されていた方ですから、少なくともその時代にも通用した考え方をお持ちだったことは間違いありませんよね。
いや~、ホントにどう凄いのかは一言で言い表せませんが、ホントに凄い方ですよね!渋沢栄一記念館があるくらいですからね!
ですから、新紙幣の1万円に載るんでしょうね。納得いきましたか?僕はかなり納得いきました!だって自分は、「刀もって戦え!」といわれてもできる気がしませんし、企業の一つすら作れないので、渋沢氏の足元どころか、息が届く領域にも及びませんね。。。
これにあやかって、一般人の経済事情が満たされれば尚良しですけどね!
では!