2018年2月(9~25日)に開催される韓国平昌(ピョンチャン)五輪でスキー競技のフリースタイルに分類される『エアリアル』と言う競技を御存知ですか?
スキーと言えば、ジャンプやクロスカントリー、モーグル、ハーフパイプあたりが有名ですが、このエアリアルって競技はご存じの方多くないのではないでしょうか。
調べて分かったんですが、スキーの分類って結構多く分かれていて全部で20種類程度の競技があるようです。それぞれ幾つかの中分類、大分類に属する形となります。
その中分類のフリースタイルスキーというのに分類されるのがモーグル、ハーフパイプ、そして『エアリアル』です。
今回この『エアリアル』について調べてみましたので紹介します。
エアリアルの意味と競技内容について
エアリアルは日本語で「空中」と言う意味ですが、その意味通り空中に舞う競技です。
「ジャンプ」もそうだろっ!って思っちゃいましたが、この競技にもジャンプ要素ありますので、「ジャンプ」は飛行を競う、「エアリアル」は空中技を競い合う内容であり、主に空中技に焦点が当たるってことで「エアリアル」という競技名に納得してます。
競技内容
エアリアル(aerial)は、空中演技を競うスキーのフリースタイル競技の1つ。
長さ160cm程度のスキー板をはいて空中に飛び上がり、宙返りをして着地するまでの短い競技である。引用:http://www.naoya-tabara.jp/aerial/
コース
スキージャンプのジャンプ台を小さくしたようなコースの踏み切り位置にキッカーと呼ばれる人工のジャンプ台を置いている。
キッカーは3回転用のビッグキッカー、2回転用のミディアムキッカー、1回転用のスモールキッカーが用意される。 引用:http://www.naoya-tabara.jp/aerial/
採点方法
演技前に自己申告して、その演技に難易点がつく。テイクオフ姿勢・ジャンプの高さ・空中姿勢・着地を5人のジャッジが採点し、最高点と最低点を除いた3人のジャッジの採点に技の難易点をかけた点数と、着地点を合計して1本の試技の得点とする。
引用:http://www.naoya-tabara.jp/aerial/
要はスキーでジャンプをして体操の床の空中技をやるみたいなイメージでしょうか。
めっちゃ怖いですね。一般人には考えられません。
オリンピック強化選手 注目は田原直哉(たばらなおや)&千葉隆人(ちばりゅうと)
全部で6名います。
田原 直哉 (たばら なおや) 1980年12月24日(37歳)
南 隆徳 (みなみ たかのり) 1989年12月3日(28歳)
千葉 隆人 (ちば りゅうと) 1998年8月17日(18歳)
五十嵐 爽 (いがらし あきら) 2000年8月28日(16歳)
五十嵐 晴冬 (いがらし はると) 2002年12月13日(14歳)
碓氷 衣織 (うすい いおり) 2000年4月27日(16歳)
注目は田原選手と千葉選手です。
田原選手は最年長37歳という競技年齢としては高齢?で初五輪選出であり、かつ異色の経歴の持ち主です。
経歴からするとこの競技においてかなり有利ですね。それがこの競技に活かせた結果が今回の選出理由の一つだと思います。
田原直哉はどんな人?異色の経歴と年齢で初五輪を獲得した理由とは
千葉選手は5年程前より活躍していて若手有望株のようです。
「母ちゃんに会いたい波瀾万丈」という番組に出演したことがきっかけで世間に少しだけ認知されているようです。
家庭環境が複雑な中、この競技に集中することは本人もすごいと思うし周りのサポートもすごいと思います。
2017年11月11日~12月6日のフィンランドで行われた遠征では田原選手、南選手、千葉選手、碓井選手が参加したようです。
この遠征ではナショナルチーム合同でトレーニングを行ったらしく、それは刺激になりますよね。
オリンピックの前にワールドカップがあるようですので、その結果が楽しみですね。
高度な技を繰り出すための競技練習が凄い
ジャンプ台から飛び出て空中でクルクル色んな方向に回った上で着地する競技ですが、その最大高さは8mもあり、着地に失敗するとただじゃすみませんよね。。。想像するとゾワっとします。
実際に多数の選手が大けがを負った経験があるようです。
事前練習によって頭から落ちるとかはほとんどないし、着地面も斜面である程度柔らかくしてあるようですが、そりゃ8mから体制を崩した着地すればどっか怪我しそうだよね。。。
なので、競技練習は当然必要ですが、体つくりも必要不可欠らしいです。
たぶんどのスポーツもそうだとは思うのですが、相手が地面のこの競技に関しては、筋力・柔軟性・バランスがほかのスポーツよりも欲しくなるのは間違いないでしょう。
また、技のトレーニング方法はもちろん雪の上ではないそうです。
ちょっと安心しました。常に怪我の危険が高い状態だと練習にならないですもんね。
基本的に夏季競技として使用する「ウォータージャンプ」という「雪じゃない斜面のジャンプ台+プール」で練習するのですが、よくよく調べるとこれもかなり過酷です。※以下ページに夏季練習動画あります。
田原直哉はどんな人?異色の経歴と年齢で初五輪を獲得した理由とは
先ほど雪では着地側の心配をしていましたが今回はプールだからいいじゃんって思ったのですが、問題は滑走する斜面らしいのです。
斜面がどうなっているかと言うと、ブラシ状になっているらしく転んだらやっぱり大けがらしいです。
こんなちょっとの失敗も出来ない(気を許せない)状況で、難易度の高い技を習得するために日々挑んでいかないといけない状態は、他のスポーツにない過酷さがあると思います。
平昌オリンピックで注目競技の一つとして観るつもりにしています。
選手の皆さんどうか怪我には気を付けて練習&試合に臨んでいただきたいと願います。