「コロナ禍」って…なんて読むの…?
読めないし、意味も分からない…(???)
ということが気になってしょうがありませんでした…w
2020年3月後半ごろから、ネットニュースなどでよく目にするようになった『禍』という文字、正直このタイミングで初めて目にしました。
渦・鍋・過に似た漢字で「しめすへん(ネ)」バージョンですね!
コロナ禍とコロナ渦って違いもあるよね?「禍」と「渦」の違いについても調べてみた↓
『コロナ禍』と使われていますが、読み方や意味がどういった風なのか、どういう使い方をするのか、について調査してみました!
『忖度(そんたく)』みたいに日常的に使えたらちょっとカッコイイかも!?
ということで、いってみましょ~
渦・鍋・過に似た漢字「しめすへん(ネ)」を使う【禍】の読み方や意味、由来や語源について!
この漢字は、渦・鍋といっしょに中学校で習う常用漢字みたいですね(^-^;
常用の割に日常的に使わない(私は一度も意識できたことない…)ので、初見だと思い込んでました…もしくは、中学生の時に勉強そっちのけで…w
ということは、さておき、さっそく共有していきましょう~(・ω・)ノ
『禍』の読み方
音読み = か
訓読み = わざわい(禍い)、まが
『禍』の意味
わざわい、災い、災難、思いがけない災難、不幸、よくないこと、悪いこと、神が与える不快・不利益
『禍』の由来や語源
『禍』はご覧の通り、
部首(ぶしゅ) ⇒ 『示(ネ)/しめすへん』
旁(つくり) ⇒ 『咼(か)』
で構成されています。
それぞれ、
示については、『神や祭りに関すること』
咼については、『骨の関節』
という意味付けをされていますが、一方で、このような語源・由来もあると言います。
示については、『祭壇(いけにえを掲げる台)』
咼については、『人の頭蓋骨、人の骨の象徴(骨の中に口を表現)』
つまり、状況的には、『不幸から身を守るための儀式』を描写した文字が『禍』という文字になったとイメージすれば、『禍(わざわい)』という言葉・意味との繋がりが何となくわかりますね!
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コロナ禍(コロナか?)とは?なんて読むの?読み方や意味を熟語やから考える!
では、『禍』の読み方、意味、由来が分かったところで、『コロナ禍』について考えていきましょう!
『禍』を使った熟語と読み方について!
まず、読み方としてどのような例があるか考えてみましょう!
ここでは、『禍』を使った熟語が参考になりますね!
どんな熟語があるか?をあげてみますね!
- 禍神(まがかみ)
- 禍言(まがごと)
- 殃禍(おうか)
- 禍根(かこん)
- 禍災(かさい)
- 禍難(かなん)
- 禍津日(まがつひ)
- 交通禍(こうつうか)
- 大禍時(おおまがとき)
- 大禍日(たいかにち)
『禍』の読み方として「まが」「か」で別れますね。
音読み = か
訓読み = まが
ということを基準にして読み方を考えてみましょう!
『コロナ禍』の読み方は?
『コロナ禍』について、読み方に悩むところですよね。
「コロナまが」と読むか、「コロナか」と読むかです。
熟語を参考にしつつ、音読み訓読みの違いが分かれば『コロナ禍』の読み方も分かりそうです!
ざっくり言えば、
音読み=大陸(中国)から伝来した読み方
訓読み=日本固有の読み(言葉の意味がわかる読み方)
と理解しています。
これを前提にすれば、コロナは日本語ではないため訓読みに相当すると考えれば、
『コロナか』
という読み方が妥当だと思います。
とは言え、文字ベースであれば、この読み方でいいのかもしれませんが、会話の中で、言葉を音にして伝える場合には「か」という読み方では、言語としての意味合いに不安が生じます。
言葉は伝わらなければ意味をなさないので、そこを考慮すれば、聞き慣れない、
『コロナまが』
という読み方にしてしまった方が、多くの人が一瞬で何を言っているのか理解できますから、こちらを使って欲しいというのが個人的な意見です。
『コロナ禍』の意味
『コロナ禍』の意味は、おおよそ予想出来ていたと思いますが、
『コロナによる思いがけない災難・不幸、不利益』
と解釈でいいと思います。
コロナ禍の『禍』の使い方は?
『禍』ってあまり一般的じゃない言葉という認識でいましたが、実は、結構身近なところで使われていました。
コロナ禍とコロナ渦って違いもあるよね?「禍」と「渦」の違いについても調べてみた↓
怪談や怖い話などでよく使われる「禍」を含む言葉
怪談やオカルト、怖い話が好きな方は特に聞く言葉だと思いますが、
禍々しい(まがまがしい)
という言葉です。
『禍々しい飾り』とか『禍々しいお面』『禍々しいアクセサリー』『禍々しい雰囲気』『禍々しい風景』など、色んな形で使われています。
その意味合いは、
「不吉な予感をさせる」だとか「縁起が悪そう」だとかいう意味合いで使われていると捉えています。
有名作家も使っていた!「禍」を含む小説のタイトル
有名な作家の方も使っていました『禍』の文字!
太宰治 「鬱屈禍」
『太宰治全集・280作品⇒1冊』【電子書籍】[ 太宰治 ]
中島敦 「文字禍」
中島敦 ザベスト:光と風と夢、名人伝、文字禍、李陵、山月記【電子書籍】[ 中島 敦 ]
身近な「禍」を含む「ことわざ」で使われる
そして、実は熟語やことわざも数多く存在していて、前述した熟語はほんの一部であって、『災い』に関連する言葉についての使用頻度が相当高いです。
ただ、日常的に使われている言葉が少ないため馴染みが無いですね。
私が知っている唯一のことわざは、
「口は禍の元」
でした。これはとっても有名なので多くの人が知っていると思いますが、「わざわい」の漢字に「禍」が使われていたことは私自身しりませんでしたね。完全に「災い」と思っていました(^_^;)
渦・鍋のしめすへん[ネ]=コロナ禍|読み方や意味、使い方を解説! まとめ!
「禍」の文字って、意外に使われていて個人的には結構驚きでした!
特に、私は怪談好きのため「まがまがしい」って言葉が「禍々しい」って漢字だったことに衝撃でした。
怪談として楽しむ分には、怖さ増幅なのでいいのですが、現実世界でよく使われるのはちょっと気が引けるし、避けたい言葉かもしれませんね。
でもこうやって知らない言葉のことを調べるのって結構楽しいことがわかりましたので、今後も気になる言葉が出てきたら調べて皆さんに共有していこうと思います!
【追記】この状況下で緊急事態宣言というまさに、コロナ禍な状況がまた追加されました。。。↓参考まで…
最後までお読みいただきありがとうございました!