宮崎駿さんが手がけた、ジブリ映画「風立ちぬ」ジブリ作品では珍しい、実話を基にしたストーリーとなっていますね。
実話って事は、つまり登場キャラクターに実在するモデルがいるって思いますよね!
で、その中で、主人公の堀越二郎(ほりこしじろう)は名前すらも実在モデルをそのまま使ってることは、有名な話ですよね。
風立ちぬ 堀越二郎の声優が庵野秀明の理由とは?ひどい評価を覆す納得の答え!
でも、主人公・二郎の彼女・結婚相手である菜穂子はどうなんでしょう…と、調査してみたところ、こちらも実在したモデルがいたんです!
その詳細について紹介していきたいと思います!
スタジオジブリ風立ちぬの菜穂子は実在のモデルがいた!
あまりネット上でも、広く情報がないため恐らくあまり知られていないと思いますが、菜穂子には実在モデルが存在していました!
それは、小説「風立ちぬ」の原作者の堀辰雄さんの婚約者だった人なんですね~
えっ、お嫁さんって加藤多恵さん(堀多恵子)じゃなかったの?って詳しい方は思われるかもしれませんが、分け合ってそういった関係性のこともあったとか。
で、映画「風立ちぬ」でヒロインの菜穂子の名前は、堀辰雄さんの小説のタイトルからとったという話ですね!
で、その婚約者の名前というのは、矢野綾子さんと言うらしいです。実在のモデルであったことの関連話は、この後紹介していきますね!
この映画「風立ちぬ」はジブリ作品で初の実話モデルらしく、いろいろな要素を複合して創作されたんですね。
実は、ドラマよりも事実の方がドラマティックだって話もちらほらありますから、そういう部分をピックアップして構成していったんでしょうか。
いづれにしても、宮崎駿先生のアイデアって色んなところから取り入れてるんだな!って思うと非常に興味深いですね!
小説・風立ちぬ原作者の堀辰雄と婚約者・矢野綾子の物語がマジ泣ける…
堀辰雄さんと婚約者であり、菜穂子のモデルとなった矢野綾子さんって、その後の堀辰雄さんの結婚も考えるとちょっと複雑な関係性がありそうな予感しませんか?
そこで少し深堀して調べてみたところ、実は、小説・「風立ちぬ」を執筆・出版することとなったきっかけが、この婚約者・矢野綾子さんみたいです!
風立ちぬ (ハルキ文庫) [ 堀辰雄 ]
実は、2人は1934年に婚約をしたものの、綾子さんが肺の病気を患っておりその年に天に召されてしまったらしいんです( ;∀;)
2人の出会いは、軽井沢だったそうです。堀辰雄さんが肺結核を患い療養のために軽井沢の病院にかかった1933年のことだったようです。
同じような病気を患っていたことで、意気投合したんでしょうか。時間としては1年程度の短い時間だったと思いますが、病気と言う境遇から非常に幸せな時間を過ごされたのかな、と想像してしまいます。
なんだか、ドラマや映画のストーリーの一部を紹介しているみたいですよね(ToT)
というか、内容がかなり「風立ちぬ」なんですけど…
もしかすると、あのホテルのモデル地もこの軽井沢だったりして…
このリアルストーリーを知ったうえで「風立ちぬ」を見ようものなら、涙腺崩壊しちゃうかもです(ノД`)・゜・。
ジブリ映画・風立ちぬの菜穂子と実在モデル・矢野綾子を重ねてみた感想…
風立ちぬの原作ともいえる小説ですが、1936-37年に執筆されているみたいですね。ですので第二次世界大戦や太平洋戦争とは多少時期がずれているため、映画での状況は堀越二郎さんをベースに時代を描かれているんですよね。。。
映画で描かれた菜穂子は非常に優しく美しい存在に映りました。それって尊さの表現方法だったのかもしれません。映画でアニメとは言えど、その清さにキュンキュンしたことは事実ですね(笑)
今の言葉で言えば、かわいいって感じです。いや~それは、ちょっと軽いか…
自分が結核にかかりながらも、二郎を思いやり心配をかけないようにする姿が本当に…( ;∀;)
実際アニメではよく伝わらないと思いますが、本当に辛い病気なんだろうと思います。
そして、そんなキャラクター像はどう考えても、綾子さんをそのまま反映させているのでは、と。
きっと、心も容姿も綺麗な方だったんだと思います。というかそうしか思えません!
なんか変な願望が出てきてしまいましたが、実は、原作者の堀辰雄さんは、『美しい村』という中編小説の「夏」の章で、綾子さんを題材に描いているらしいです。
美しい村【電子書籍】[ 堀辰雄 ]
やっぱり、美しい存在だったんですね。
そして、菜穂子は油絵を描く少女でラストシーンが印象的ですよね。非常に美しく描かれているのですが、実は、綾子さんも油絵を描いていたらしいですから、キャラクターにそのまま反映していたことに感動です!
風立ちぬ 意味がわからないラストシーン…菜穂子の最後に感動した人の解釈とは?
映画でも2人の突然の別れという設定を反映させている中で、現実では叶わなかった結婚をさせたあたり、宮崎駿さんの粋を感じますし、こういった背景を知っているだけで作品自体の深みが増していきますね。。。(ノД`)・゜・。
この背景を知ってしまうと、映画のラストシーンの描写があっさりしていて、菜穂子がどうなったのか?みたいな議論もありますが、その結末は明らかで、しかも描かれていない部分も含め明確に脳内でドラマが展開される感じになっちゃいます。
というか、もしかすると宮崎駿先生はここまで見越してあのそっけないラストにした!?もしそれを狙ってやっていたとすれば、超新感覚の複合体験アトラクションみたいな感じになって面白いですね!
また、別の側面から考えれば、どの程度の補足情報を知っているかで物語の見え方が変わってくるってことですね。映画とは、同じ映像を流していても見る人それぞれで見える物が変わってくるということが非常によくわかりました!
では( ;∀;)