スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』ですが、2001年の公開から未だに人気が高い名作中の名作ですね!
そんな、ジブリ作品には色々な噂が浮上してきますが、今回は千と千尋の『油屋(湯屋))』のモデルになった温泉旅館の場所について噂を含め、調査をしていきたいと思います!
そう来たか!っていう驚きの事実が分かりましたよ…
千と千尋の神隠し 「油屋(湯屋))」の温泉モデルは台湾の旅館街『九份』が濃厚?
噂の中で、この映画のモデルになったと最も大きな噂になっているのが台湾の旅館街なんですよね。
それが、
台湾 : 九份(きゅうふん)
です!
台湾 : 九份(きゅうふん)
確かに、ものすごく綺麗な場所ですし、スタジオジブリ感、そして『千と千尋の神隠し』感を醸し出しまくっている場所になります!
ココが、この映画の舞台モデルの場所だ!
と言われれば誰もが疑わないでしょうね。
でも結論は、
この場所はモデルとなっていない。
ということのようです。
事実、スタジオジブリから発信されている公式資料の中には、スケッチをしに行った等「九份」という文字は一言も出てこないようです。
スタジオジブリに問い合わせをしても、
「九份」に取材をしに行ったという事実はないとのことで、制作サイドが全面否定している状況らしいです。
が、しかし、素晴らしい景観であることに違いはありませんね。
僕の中では、スタジオジブリとの関連を抜きにしても行ってみたい場所になりました!
千と千尋の神隠し 「油屋(湯屋)」の温泉モデル!本当は群馬の旅館?噂の真相は…
台湾の次にモデル地との噂が大きい、群馬県の温泉旅館について紹介していこうと思います!
噂されている場所というのは、
群馬県 : 積善館(四万温泉)
です!
群馬県 : 積善館(四万温泉)
ここについても確かに、趣のある温泉旅館街にあり、特に積善館は元禄7年創業にして、日本最古の湯宿建築であり、重要文化財に指定されている老舗中の老舗です。
さらに、ヤフートラベル等の旅情報に明確に『千と千尋の神隠しのモデル』と謳われているため、信じる人も多いでしょうね。
でこの前提において、結論は…
この場所も実は、モデルとなっていない。
ということですね(;'∀')
まあ、街をあげて宣伝していることは、事実としてあり、この温泉街に向かう道中に「千と千尋の神隠し」をアピールするように、「いつも何度でも」のメロディーが流れる道があるようですね。
※時速40kmで走ると地面の凹凸がメロディーを奏でる仕組みのようです。
こちらも、景観からスタジオジブリ感が思いっきり出ていますので、モデルの地です!と公言されると疑う余地はないですよね。
まあ、それを抜きにしても行ってみたい場所にはノミネートされるくらい魅力のある温泉旅館です!
千と千尋の神隠し モデルの温泉旅館は結局どこ?長野や山形、その他の噂は…
『油屋(湯屋)』の最も噂の多い2つがモデルの地ではないとなると、どこがその場所になるんでしょうか…?
その他の候補は、
長野県 : 金具屋(渋温泉)
山形県 : 銀山温泉
愛媛県 : 道後温泉本館
です!
長野県 : 金具屋(渋温泉)
この建物も趣深く、木造建築四階建ての「斉月楼」、そして大広間は国の登録有形文化財に指定されているとのことです。
つまり、温泉旅館の老舗の一つですよね。
確かに、景観はすばらしいですよ!千と千尋を彷彿とさせる佇まい、そして、旅館内部の朱色鮮やかな壁の色と木造と和紙の質感…
これは、間違いないだろう!って思いますが、これもまた、モデルの旅館ではないそうです。
山形県 : 銀山温泉
ここの場合は、旅館単体ではなく、温泉旅館街の全体が千と千尋風ですね。
古き良き日本の温泉街風景という感じで、今、色々と調べている中で、街並みを映す画像が綺麗すぎて鳥肌が立ってしまいました。
元々はその名の通り銀採掘によって江戸時代に栄えた土地らしいです。銀山閉鎖後は温泉地として2次利用され今に至る感じですね。
ただ、1913年頃に大洪水で街が流され、その後大正から昭和初期に今の風景が築き上げられたという歴史もあるようです。
と、深みのある土地であり、この温泉地のメインとなる「能登屋旅館」は国の登録有形文化財に指定されており、老舗の温泉地になります。
が、ここも千と千尋のモデルではないそうです。。。
愛媛県 : 道後温泉本館
道後温泉本館も例の如く、重要文化財に指定されている場所です。
この流れで行くと、またモデルになっていない感じがしてきますが、『千と千尋』との繋がりが多少確認されているようです。
この道後温泉は実は映画の設定にそのまま使われている風な部分があります。
それが、「神の湯本館棟」という設定ですね。
映画の内容と一致する文言が含まれているだけに、ここが本当のモデルの地か!と信じる人も多いと思います。
しかし、宮崎駿監督がこのように名言されています。
「道後温泉には確かに入った」
ただ、
「特定のモデルにはしていない」
ということです。
今までの候補地よりは明らかにスタジオジブリとの繋がりに近づいた感がありましたが、固有のモデル地としては否定されています。
そうすると、正解は何なんでしょうか…
千と千尋の神隠し「油屋(湯屋)」の温泉モデルは…本当はこれだった!
5つの候補地について検証してみましたが、景観からその可能性が濃厚とされる中で、いずれも正解ではないと…
じゃあ何が正解なの?って話ですが、実は、スタジオジブリとしてそのモデルについては2016年に名言されているとのことです。
その内容とは、
「モデルにした特定の温泉旅館は存在しない」
ということです。↓
ジブリの教科書12 千と千尋の神隠し (文春ジブリ文庫) [ スタジオジブリ ]
なるほど~。。。
そうなんか~、何となく実在の場所があった方がうれしいから、残念だな~。。。
と、腑に落ちないのがファン心情ってもんでしょ。
でも、ここで、気にすべきは「特定の」という文言ですね。
つまり、様々な温泉旅館や温泉街、その他、映画の世界観を作り上げる上でのインスピレーションをもらった土地は様々あって、それらを融合した形という解釈ができる訳です。
ですから、それぞれの候補の中でもイメージとして参考にした場所があっても当然だということですし、逆に創造するうえでそういった物があったからこそ、似た景観が生まれたということも言えそうです。
決まったゆかりの地がないというのは、僕的には少し残念な気もしますが、今回紹介した旅館等はそれぞれが、千と千尋の神隠しの世界観を実際に持った場所であることは間違いないと思いますから、似た土地として楽しむことが十分にできそうですね!
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もちろん、それぞれの温泉旅館は国に認められる歴史的にも重要な素晴らしい景観があるわけですから、それだけでも訪れる価値があると言えますので、今回の事実を知った上でもこれら旅館の情報を知ったことが非常に有意義だったとも考えます!
というわけで、モデル地ではないにしても『千と千尋の神隠し』に風景が似ている温泉旅館ツアーをしてみるのもいいかもしれませんね!
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それでは!